両親が富山県出身で私自身も幼い頃に数年暮らしたこともあるので、富山県は私にとっては身近な県です。
でも、どちらかというと富山は地味な県なのではないでしょうか。
小学校の時にグループで「都道府県すごろく」を作成したのですが、「富山県は有名なものが思いつかないね。薬売りが有名だから1回休みにしよう。」と友達に言われて何だか寂しかったことを今でも覚えています。
いやいや、富山にも名物はたくさんあります。かまぼこ、ほたるいか、シロエビ。魚はとてもおいしいし、それに米どころでもあります。
他にもおいしい物はたくさんありますが、今回は「富山の鱒寿司」を紹介します。
富山駅には駅弁として鱒寿司が売られています。
でも、最近は富山に行く機会も減ってしまった我が家がおとりよせをしてでも食べようと思うのは、駅では売っていない「魚づ鱒寿し店」さんの鱒寿司です。
「魚づ鱒寿し店」さんの鱒寿司


これは、鱒寿司2段重ねです。木の桶に入っていて、中に笹の葉にくるまれた鱒寿司が入っています。


2段重なっていた家の1段分の全景です。
鱒の色は写真には表せていません。もっともっときれいな色でオレンジとピンクが合わさったような色の感じです。
厚みが分かるように切り口を出してみたのですが伝わるでしょうか。
この「魚づ鱒寿し店」さんの鱒の寿司はかなり生に近い食感の鱒です。
この鱒寿司、鱒が肉厚でボリューミー、ほどよく脂ものっていて食べ応えがあります。
なんと言いますか、口の中でじゅわっと味が広がるのです。
押し寿司ですが押されていてもご飯はふっくらしています。さすが、地元魚津産のお米100%です。
寿司飯の味は少し濃いめだと思います。それも、この鱒のボリュームとのバランスから考えられているのではないでしょうか。
そうそう、カット用に小さなプラスチックのナイフがついています。このナイフがかなりの優れものです。
ちなみに私は笹を取って鱒寿司を切り、箸でいただくのが好きですが、説明には「笹ごと切って手でつかんで食べるとよい。」となっています。
刃渡りの長い包丁の方が切りやすそうに思ってしまいますが上手に切るにはこのナイフなのです。うっかり捨ててしまいそうな感じですがね。
富山の鱒寿司店
富山県には、市内だけでも三十数店舗の鱒寿司店があるようです。
魚津は富山市内ではないので「魚づ鱒寿し店」はここには含まれません。
つまり、富山県全体ではもっとたくさんの店があるわけです。
それぞれ「肉厚度」「酸味度」「酢飯のやわらかさ」などが違い、好みの分かれるところのようです。
…鱒が紙っぺらのように薄くてがっかりする鱒寿司にも出合ったことがあります。
私は富山の親戚に勧められるなどして何店舗もの鱒寿司を食べてみましたが、今のところはこの「魚づ鱒寿し店」さんが一押しです。
観光イベントの一つとして、富山市内の鱒寿司を食べ歩くクーポンも出ているようです。味の違いを楽しむのにはいいかもしれませんし、そんなイベントを組めるくらい店によって味が違うということですね。
「富山ます寿司協同組合」で調べると、所属している鱒寿司屋さんのことや食べ歩きマップなど詳しく分かります。
人気店はお昼過ぎには売り切れてしまうようです。是非予約しましょう!

時間に余裕があれば、是非町中の小さなお店を探して買って欲しいな。
鱒寿司って駅弁?
今でこそカットした商品も売られていますが、この直径18㎝もある鱒寿司を「駅弁」として売っていることには驚きます。
時間がかかった昔の特急電車の中でも、鱒寿司を広げてお弁当として食べている人はとても少なかった記憶があります。

一段で使っているお米が約一合です。食欲旺盛な人なら食べられます!
富山ー東京間の乗車時間も短くなってきていますし、鱒寿司は2,3日の日持ちもするので家でゆっくり食べることをおすすめします。
送料がかかりますが、おとりよせすることもお勧めです。
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